絆～義理の親子～ (ページ5)

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～

「詩ー！」

「遅れた？」

「んーん！」

「大丈夫。それにまだ、太陽が来てないから」

「あー、一緒に来れば良かったわ」

「それはそう！」

太陽が来るまで、３人でゆったり話す。
つか、太陽は２分前にはだいたいいるのにな。遅

「やべっ！みんなもう居た！」

「太陽おそーい！」

「珍しいな」

「登校する時の感覚でいたわ」

「僕のこと待ってた？！w」

イツメン４人。
出席番号が並んで席が近かったから、仲良くなった。
出会いは、小４の時同じクラスになってから。
そのまま高１になった現在もずっと同じクラス、並んだ出席番号。

学校は、常に一緒になって行動して、休日は、よく遊ぶ。
今日みたいに突拍子もなく、遊びに誘われることもある。
因みに帰るのは遅くなりがち。

～

「やば、はしゃぎすぎちゃった！」

「早く帰らねぇと」

「行こいこ」

「…」

正直帰りたくないって思うのは、悪いことじゃないよな…？

～

「ただいま」

「おかえり。詩くん」

「まだ、いた、んですか…」

リビングへの扉を開けば、迎えてくれたのは佐竹さん。
そこから、出てくるのは怒ったお母さん。
…何も思ってねぇくせに。

「ちょっと、連絡はしなさいって言ってるでしょ」

「…うるさい。ご飯は食べた。んじゃ」

「ちょっと！」

～

「全部、なくなれ…」

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