拷問官 ページ18
――――Xヶ月後――――
tn「…お、A おはようさん。よう似合っとるで。」
『ありがとう』
Aは我々国の一幹部に成り上がった。
ゾムらのように隊を持つわけではなく、拷問官として。ロボロやオスマンに近い存在だ。
朝自然と目が覚めたAは、まだ新しい匂いのする軍服をその未熟な身に纏い 総統の元へ靴音を鳴らす。
ノックをするまでも無く総統室の扉が開いた。
gr「おはよう。おーやっぱ採寸完璧だな」
『手つきはちょっと怪しかったけどね』
gr「よーしペ神一発やるか」
本日はオスマンから話があると聞いている。総統に会うのはただの挨拶だ。総統からの言葉は、「気を付けろ」と一言。何があるのか、勘の良い頭はすぐにその光景を想像する。
手渡された録音機、小さくて邪魔にならないメモ帳、HBの鉛筆。
os「大柄な男めうよ。ロボロも手助けできるようにって言っておいたから。もう地下に運ばれたあたりちゃうかな?」
『わかった。…そいつ何したの?』
os「なんかこないだ戦争あったやん?そん時に火薬庫が狙われたのは知っとるよな。あれ以降、城内どころか城下町でも火薬は程々に制限されとるのに、隠し持ってるやつがおった。ゾムが臭いで気付いて理由詰めたら、暴れてシャオロンを殴りつけて逃げたって。まぁ相当なアホやな。すぐ捕まって今は薬で眠っとるはず。」
『…バッカだねぇ』
これは拷問であり尋問。目的を引き出すために肉体的、精神的な苦痛で追いつめていき、自白させる。
相手が体格の良い男となると少し面倒だ。ロボロと共同にしてくれたのはありがたい。大先生は今頃泣いてるだろうね
同じ軍の仲間、ましてや隊長であり幹部のシャオロンを殴ったとあればそれは返忠として見て取れる。この件はもちろん総統の耳にも入っており、
gr「絞るだけ絞って不敬で罰せ」
と。つまり“殺せ”だ。
いきなり殺せと言うのには何か見えているものがあるのだろう。
ジメジメとした階段を下れば、先に着いていたロボロと合流する。
rb「どーも拷問官さん。かわええなぁ、なんか新鮮。やっぱ黒が似合う。」
『あ、ありがとう…』
陽の光の差し込まない地下は、湿り気で錆を作った扉の不快な音をよく反響させた。
中へ入ると、その男は冷たい床で眠りこけていた。睡眠薬を入れられているとはいえ、呑気な姿だ。
rb「拷問はええとして、相手が仲間とはなぁ」
『やりたくないの?』
rb「んなわけないやん、い〜っぱい、苦しめてやろうや」
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オバケ(プロフ) - プチトマトのチーノwww変な二つ名ついてるwww更新頑張ってください。 (4月21日 8時) (
レス) @page14 id: db93c912f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゲリラ - ふみさん私もです!めっちゃ良いお話です❣️更新頑張ってください〈^o^〉シャオちゃんの顔文字だよ! (3月29日 10時) (レス) @page6 id: 3562e297db (このIDを非表示/違反報告)
ふみ - めちゃくちゃいい話です!!! 高評価とコメントお気に入り登録させていただきます👍 (3月16日 10時) (レス) id: 567d5d614d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天然記念ゴミ | 作成日時：2024年3月15日 17時
